ご存知ですか?副業の残業代

永年雇用が当たり前だった時代と違い、現在は正社員がリストラ、解雇される事が珍しい事では無くなりました。また、看護師でもボーナスカット等で給与が急に減らされる事も多々あり、定年まで安心して働けると言い切れる人は極わずかと言えるでしょう。

そんな厳しい時代なので、本業以外で定期的な収入を得たいと看護師でも副業を希望する人が急増しています。いわゆるダブルワークですが、大手人材派遣会社が調査したところ本業以外の働き先で一番多いのがコンビニやスーパー等の小売店、次いで自宅で出来るデータ入力やライター業でした。本業の後短時間でも雇ってもらいやすい、夜間の給与が良いと言うのが小売店が多く選ばれている理由ですが、労働基準法では本業の後の業務と知って雇った会社は残業代を支払う義務が生じると決まっているのをご存知でしょうか。

例えば、本業で8時間勤務した後に副業としてコンビニで3時間勤務した場合、8時間で収まる本業に残業代の支払い義務は無いです。一方副業と知って雇ったコンビニは労働者が本業で8時間終えた後と知っているので残業に当たるのを分かって雇った、つまり残業代を支払う義務が生じる事になるのです。万が一本業の8時間勤務を知っている雇用主が不当に残業代支払いを拒んだ場合、6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金になります。しかしこうした残業代請求が相次ぐと本業を持つ人を受け入れる職場が激減するのではと言う問題があるので、多くの人は残業代を請求出来ていないのが現状です。